東病棟4階(HCU)

HCU(High Care Unit)は集学治療病棟内に11床あり、手術後の患者やICU(Intensive Care Unit)での集中治療後の患者などが入室されます。11床のうち6床は陰圧管理病室となっており、COVID-19などの重症感染症の看護も担っています。

近年、集中治療後症候群(Post intensive care syndrome:PICS)として、長期的な身体機能、認知機能、精神の障害を生じることで、集学治療病棟退室後の生活の質の低下が問題視されています。また、後期高齢者(75歳以上)の方々は、加齢に伴う軽微な症状に急性疾患に関連した症状が付随することで、生活機能の大きな低下を招くことが警鐘されています。

これらより、HCUでは、入室中から退院後の生活を見据え、生活機能の維持・向上をめざした看護を大切にしています。積極的な鎮痛剤の使用により痛みを軽減し、日本版重症患者リハビリテーション診療ガイドラインや術後回復力強化プロトコール( EnhancedRecovery After Surgery : ERAS)など医学的根拠に基づいた早期離床を推進しています。

エビデンスに基づいた看護をQuality Indicator(QI)として可視化することで、看護の質改善活動に取り組み、安全で質の高い看護を提供しています。

 

 

主な疾患

敗血症、間質性肺炎、急性心筋梗塞、呼吸不全、心不全、腎不全、肝不全、痙攣重積、各診療科の周術期管理、院内外救急等

治療と検査、処置

外科的治療(手術・ドレナージ等)、腎代替療法、人工呼吸療法、輸液療法、12誘導心電図検査、脳波検査、超音波診断、血液ガス検査、動脈ラインや中心静脈カテーテルの挿入等